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長安寺伽藍・山門:寛政10年・小友村の松山五郎吉の気仙における代表作。 領主の許可なく欅(けやき)材を使用したので取り壊しを命じられたが、「欅にあらず、槻である」との釈明により許可された。しかし今後一切手を触れてはならぬとのことで現在に至っているが、このため袖ひらきがない山門として知られている。桃山時代の建築様式を模倣し、総欅造高さ20mに及ぶ山門は、一展目が繁重木、二展目は扇二軒垂木である。気仙地方の建築を象徴する楼門であり、太鼓堂とともに有名である。 また、本堂は建徳2年(1371年)の創建と伝えられているが、弘治2年(1556年)の火災で寺宝は全て消失した。現在の本堂は明治の初め、伊達候より欅材を無償にて貰い受け、盛岡の浄土真宗本誓寺を模して建てられた御堂である。奥行き12間、間口12間の建物は、いたるところ欅の巨木が使われている。正面向拝の大虹梁は、長さ3間、奥成2尺4寸の大欅であり、天井の神代杉欄間の彫刻とみごとな調和によって荘厳なものとなっている。 |
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二重垂木(たるき) | 山門 | 山門 | 山門 | 鼓楼堂 | |||||
鼓楼堂屋根 |
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