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福島・宮城・岩手・青森・北海道の24のカトリック教会・修道院など 225 点の写真を掲載
1冊の売り上げから 300 円がカトリック仙台教区に寄附され、東日本大震災復旧に使われます。

サイズ/210×230㎜
頁数/196頁(カラー176ページ、モノクロ20頁)
製本/簡易製本、カラーカバー付
ISBN978-4-901602-38-9
定価 2,857 円(税別)

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伊藤 龍也 ( いとう たつや )
使命感をもって古い建物を撮影する写真家

1952年東京都生まれ。
1990年代より古民家等を撮影。
2003年よりカトリック教会の撮影を始める。
2006年「家庭の友」(サン・パウロ発行)の表紙写真を担当。
2007年写真集「古教会への誘い」を出版。
(古教会シリーズ第1集・主に東京、横浜、さいたまの各教区)
2009年カトリック新聞に掲載。
2009年から2010年、古教会シリーズ第2集編纂のため東北地方の教会を取材。
2011年3月11日、津波によって上記のフィルム1,000枚を流出。再撮影開始。
2011年仙台教区報に掲載。
東京カテドラル・スペースセントポールにて個展。
2011年秋田聖体奉仕会修道院(涙のマリア様)写真集の取材(1年間)。
2012年版カレンダー「北に祈る」及び「祈りの四季・横浜教区カレンダー」を制作。
多くのボランティアの助力と共に東北の被災地を支援した。

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刊行に寄せて

カトリック仙台教区 司教:平賀 徹夫

この『古教会への誘い』第2集には、仙台教区の教会のうち三分の一ほどの教会堂やその周辺の佇まいが紹介されています。
2011年3月11日の東日本大震災により、仙台教区(青森県、岩手県、宮城県、福島県)は、青森県の教会を別にして、ほとんどの教会で聖堂あるいは付属建物に甚大な損害を被りました。
地震の大震動で崩壊したり土台や建物に亀裂が入ったりしたのです。
須賀川教会は聖堂も司祭館もなくなり更地となりましたし、コングレガシオン・ド・ノートルダムの旧修道院も、その後、取り壊さざるを得なくなりました。
大津波による被害は、大船渡で教会が建っている丘のふもとの納骨堂が跡形もなく流され、そこにガレキが積み重なっている様が記録されています。
大震災・大津波は、この写真集出版の準備を整えていたイー・ピックスをも襲いました。
社屋2階に保管してあった貴重な写真資料はすべて津波にさらわれてしまったということです。
それでも伊藤氏は再び東北を回り、あらためて教会堂の撮影に取り掛かられました。
伊藤氏をそのように衝き動かしたのは何だったのでしょう。
神社・仏閣も祈りの宗教施設でありますが、氏は教会堂を撮って回ることを選ばれました。
教会堂はもっともっと深い祈りの精神に溢れたものとなっていけ、との氏からの熱い応援が教会に寄せられているのかもしれません。

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