大船渡市三陸町綾里(りょうり)の畑中冨(はたなか ゆたか)さんが子どもだった頃に経験した、昭和の大津波(昭和8年)のことが家族に語られた貴重なテープが残されていました。
パソコンで直接聴くか、ZIPファイルをご自分のパソコンにダウンロードしてお聴きになることもできます。
畑中冨さんの津波体験の語り(約13分)
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↓ 下記より音声再生できます。 ↓
畑中 冨(ゆたか)さん
「昭和三陸津波回想」
(聞取り昭和60年)
岩手県沿岸は津波の常襲地帯として知られ、さまざまな悲惨な歴史が繰り返されてきました。
その中にあって、大船渡市三陸町の吉浜(よしはま)は、明治の津波以来、村長の指導の下に高台移転をまちづくりの中心にすえてきました。
その甲斐があり、昭和の津波や平成の東日本大震災では他の市町村に比べて被害が少なく、東日本大震災の時には「奇跡の集落」(アエラ誌/2011年5月合併増刊号)や「ミラクルビレッジ」(ジャパンタイムズ誌)と呼ばれました。
吉浜が行ってきた明治以来のまちづくりの活動や考え方を次世代に引き継ぐことは、これから多様な自然災害と向き合わなければならない日本人にとって、とても大切なテーマと考え、
『震災学習テキスト 吉浜のつなみ石』がつくられました。
前半は絵本、後半は明治から今日にいたるまで行われてきた、津波に強い地域づくりをさまざまな観点から取り上げてまとめた貴重な「震災学習のテキスト」になっています。
主要な部分は英訳もされていますので、外国の方にもお奨めできます。
この本は、幼児や小学生には、防災思想の入門書としての読み聞かせ教材として、そして、災害に強い地域づくりに取り組む、自治体関係者・学校関係者・地域住民、BCP(Business Continuity Plan)に取り組んでいる企業には、貴重な実例としてお役に立つものと思います。
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